支援学校の生徒との出会いから始まった福祉事業

はじめに

ARAKI GLOBAL GROUPが掲げるVISIONの一つに、

「誰もが安心して働ける社会の実現」

がある。

そのVISIONを象徴する事業が、就労継続支援A型事業所「はたらくよろこび」だ。

現在、エコアクションひろばの運営や荒木商会から委託された作業を中心に活動しているが、この事業は最初から計画されていたものではない。

その始まりには、一人の支援学校の生徒との出会いがあった。

そしてそこから、「価値のない人はいない」という代表の想いが形になっていったのである。


一人の生徒との出会いが人生を変えた

今から10年以上前。

荒木商会では支援学校の生徒を受け入れる機会があった。

当時、会社の休憩室前にある靴を脱ぐ場所は、社員の靴がバラバラに並んでいる状態だったという。

そんな中、その生徒は毎日黙々と靴をきれいに揃えてくれた。

さらに元気よく、

「おはようございます!」

と挨拶をしてくれた。

その姿に代表は大きな感銘を受けた。

仕事ができるかどうか。

効率が良いかどうか。

そういった尺度だけでは測れない大切なものがそこにあったからだ。

そしてその時、

「僕たちが彼らの働く場所を作っていきたい」

という強い想いが生まれた。

それが「はたらくよろこび」設立の原点となった。


「できること」に目を向ける

はたらくよろこびでは、

「仕事ができる、できない」

という基準で人を判断しない。

大切にしているのは、

「本人のできること」

「本人のやりたいこと」

「本人のできるかもしれないこと」

という視点だ。

人にはそれぞれ得意なことがある。

得意なこともあれば苦手なこともある。

その違いを否定するのではなく、一人ひとりの可能性を見つけ出し、その人に合った仕事をつくることを大切にしている。

利用者一人ひとりの状態に応じて目標を設定し、それぞれに合わせた作業内容や就労時間を提供している。

働くことを通して成長し、自信を持ち、自分らしく社会とつながる。

そんな環境づくりを目指している。


「はたらくよろこび」を共につくる

事業所の名前にもなっている「はたらくよろこび」。

その言葉には大切な意味が込められている。

働くことは単にお金を得るためだけではない。

誰かの役に立つこと。

社会とのつながりを持つこと。

自分自身の成長を感じること。

そうした経験の積み重ねが、人に喜びをもたらす。

だからこそ、事業所では利用者とスタッフが一緒になって「働く喜び」をつくっていくことを大切にしている。

与えられた仕事をこなすだけではなく、一人ひとりが自分の役割を感じられる環境づくりに取り組んでいる。


リサイクルが仕事になる社会へ

はたらくよろこびの主な仕事内容は、ARAKI GLOBAL GROUPの事業とも深くつながっている。

エコアクションひろばに持ち込まれたモノの仕分け。

パソコンの解体。

ガスメーターの解体。

細かな資源ごとの分別作業。

一見すると地道な作業に見えるかもしれない。

しかし、それらはすべて資源循環を支える重要な仕事だ。

不要になったモノを資源へ変える。

リサイクルの価値を高める。

社会に必要な循環を支える。

その一つひとつが仕事として成り立っている。

障がいのある方が安心して働ける環境を整えながら、

「リサイクルが仕事になる社会」

を目指しているのである。


モノの価値を活かし、人の価値も活かす

ARAKI GLOBAL GROUPでは、

「価値のないモノも、人もいない」

という考え方を大切にしている。

これはリサイクル事業だけの考え方ではない。

人にも同じように価値があると信じている。

一般的には難しいと考えられることでも、その人に合った環境や役割があれば力を発揮できるかもしれない。

誰もが社会の一員として活躍できる可能性を持っている。

はたらくよろこびは、その可能性を信じる場所でもある。

モノを循環させることと、人が活躍できる環境をつくること。

その両方を実現する事業として運営されている。


新たな挑戦へ

ARAKI GLOBAL GROUPでは、現在のA型事業所に加え、就労継続支援B型事業所の開所も計画している。

開所は来年を予定しており、空き家を活用した室内水耕栽培に取り組む計画だ。

栽培した野菜は、来年開業予定のROKA STYLEコンセプトカフェで提供する予定となっている。

空き家という社会課題。

働く場所づくりという社会課題。

それぞれを組み合わせた新たな挑戦が始まろうとしている。

これもまた、「誰もが安心して働ける社会の実現」に向けた取り組みの一つだ。


おわりに

はたらくよろこびの始まりは、一人の支援学校の生徒との出会いだった。

靴を揃える姿。

元気な挨拶。

そこから生まれた「働く場所をつくりたい」という想いは、今では多くの利用者が活躍する事業へと成長している。

人の価値を信じること。

可能性を信じること。

そして誰もが安心して働ける社会をつくること。

ARAKI GLOBAL GROUPが掲げるVISIONは、こうした日々の積み重ねによって形になっている。

「はたらくよろこび」という名前には、これからも多くの人の未来を支えていく願いが込められている。