― 合気道の達人・塩田剛三から受けた衝撃
今でも、たぶんYouTubeで観れる思う。
昔、テレビでやっとった「世界の超偉人伝」。
その中に出てきた一人の人物に、
わしは、がっつり心を持っていかれた。
合気道の達人、塩田剛三じゃ。
正直に言うと、
漫画の刃牙は、ほとんど読まん。
じゃけどな、
その中に出てくる渋川剛気のモデルが
塩田剛三じゃと知ったとき、
「あぁ、なるほどのぉ」
って、妙に腑に落ちた。
テレビ越しに観た、あの動き。
力を入れとるようには、
まったく見えん。
体も、決してデカいわけじゃない。
それなのに、
向かってくる屈強な男たちが、
触れた瞬間に崩れるように倒れていく。
投げとるいうより、
勝手に転んどる。
そんなふうに見えた。
あのとき観た
塩田剛三の“神業”は、
今でも、はっきり脳裏に焼きついとる。
- 何が起きとるんか、よう分からん
- じゃけど、確実に何かが働いとる
- しかも、それは筋力じゃない
そんな感覚じゃった。
そのとき、
わしの中に、ひとつの問いが生まれた。
「力いうんは、目に見えるもんだけなんか?」
合気道や古武術が扱っとるんは、
単なる“技”じゃない。
- 重心
- 間合い
- 方向
- タイミング
- 相手の意識
そういう
目に見えん要素の構造を、
徹底的に突き詰めた世界なんじゃと思う。
あとになって分かるんじゃけど、
この話は、武術だけの話じゃない。
- ビジネス
- 人間関係
- お金
- 信用
- 流れ
全部に共通する、
**「見えん力の使い方」**の話でもある。
塩田剛三の合気道はな、
「どうやったら強うなれるか」を
教えとるんじゃない。
「どうしたら、力を使わんでも事が動くか」
その構造を、
身体で見せとったんじゃと思う。
第6回では、
この合気道・古武術いう切り口から、
- 見えん力とは何なんか
- なんで人は抗えんようになるんか
- 構造が分かると、何が変わるんか
そんな話を、
少しずつ掘っていこう思う。
あのときテレビで観た衝撃は、
今でも、わしの思考の原点のひとつじゃ。
高校生の頃に観たり、体験したもんいうんは、
やっぱり、そう簡単には忘れられん。
サッカーは、今でも結局やめられとらんし、
時間制限つきでやらされとったファミコンの反動で、
今はゲームを毎日やるようになっとる。
高校生の頃に憧れとった
コムデギャルソンやレッドウィングも、
気がついたら「好き」を超えて、
収集癖みたいなもんに変わっとる。
たぶん、あれなんよ。
あの頃に
- 観たもの
- 感じたもの
- でも理解しきれんかったもの
そういう“未消化物”が、
心の奥にずっと残っとったんじゃと思う。
それがな、
歳を重ねて、
経験を積んで、
少しずつ言葉を持ちはじめた今、
「あの時のアレ、
こういうことじゃったんか」
って、
消化作業に呼ばれとるような感覚になる。
高校生の頃の記憶が、
ただの思い出で終わらんで、
- 今の自分をつくり
- 今の選択に影響して
- 今のアイデアの原点になる
そんなことが、
実際に起きとる。
たぶん、
人はゼロから何かを生み出しとるんじゃない。
高校生の頃に、
心のどっかに引っかかったまま残っとるものを、
時間をかけて、
少しずつ回収しよるだけなんじゃろう。
今やっと、
「あの時の感じ」が、
ちゃんと意味を持ちはじめとる。
そう思うと、
遠回りしとるようで、
全部、ちゃんとつながっとったんじゃなぁって思うんよ。
※次回は
**「体験こそが財産になる理由」**について、
合気道や古武術との出会い、そして実際に達人たちに会いに行った話を交えながら書いていこうと思う。


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