――ビジネスの挑戦を支える、山岸式サポートの本質


【1】扱っている主な補助金・助成金の種類

 私が主にサポートしているのは、デジタル化や業務効率化を目的とした補助金の申請支援です。特に多くの企業や個人事業主の方に活用されているのが「IT 導入関連の補助制度」です。ホームページ制作やシステム導入、予約・顧客管理ツールなど、日々の業務を効率化するための投資に対して支援が受けられる仕組みになっています。この制度の大きな特徴は、申請から採択、そして入金までの流れが比較的スピーディーであることです。一般的な補助金に比べて審査期間が短く、採択結果が早く分かるため、「早く事業を動かしたい」「資金繰りをスムーズに進めたい」という方にも向いています。補助金の支払いまでの期間も短いため、初めての方でも取り組みやすい制度といえます。私のサポートでは、単に申請書を作成するだけでなく、「補助金を活かして事業の成長につなげる」ことを重視しています。補助金はあくまでスタート地点。制度を上手に活用しながら、事業全体を前に進めるお手伝いをしています。


【2】補助金を活かすための「成功のコツ」

 補助金や助成金を上手に活用するためには、「目的を明確にすること」と「準備を早めに始めること」が大切です。制度は毎年内容や募集時期が変わるため、申請直前に慌てて動いても間に合わないケースが少なくありません。まずは、自社の課題や実現したいことを整理し、「どんな目的で補助金を使いたいのか」を明確にすることが第一歩です。また、審査では「事業の実現性」と「成果の見込み」が重視されます。単に設備を導入するだけでなく、その投資によってどんな効果を生むのかを具体的に示すことが重要です。たとえば「業務効率の向上」「新たな顧客層の開拓」「売上アップ」など、数字や計画を交えて説得力を高めると採択率が上がります。さらに、補助金は採択後の手続きや報告も重要なポイントです。領収書の整理や進捗管理など、実施後の対応を見越して体制を整えておくことで、トラブルを防ぐことができます。補助金は“もらうこと”が目的ではなく、“次の成長を加速させるためのきっかけ”です。制度の特徴を理解し、計画的に活用することで、より確実に成果へとつなげることができます。


【3】注意点:制度を「正しく理解」することが最大の防御

 補助金や助成金を活用するうえで最も注意したいのは、「制度の内容を正確に理解すること」です。同じ名称の補助金でも、年度ごとに対象経費や申請条件、採択基準が変更される場合があります。「昨年使えたから今年も同じ」と思い込むと、要件を満たさず不採択になることもあります。まずは最新の公募要領を確認し、対象となる経費・スケジュール・申請方法を正確に把握することが大切です。また、補助金は“後払い”が基本です。先に事業を実施し、支払いが完了したあとに補助金が振り込まれる仕組みのため、自己資金やつなぎ資金の準備が必要になります。資金計画を立てずに進めると、採択後に資金繰りが苦しくなるケースも少なくありません。さらに、採択後の報告や書類の整備も重要なポイントです。領収書や契約書の提出漏れ、報告内容の不備などがあると、補助金の支給が遅れたり、最悪の場合は受給できなくなることもあります。制度を正しく理解し、計画的に進めることがトラブルを防ぐ最善の方法です。「もらう」ではなく「正しく使う」。その意識が、補助金を本当に活かす第一歩だと思います。


【4】実際のサポート事例:SNS活用を後押しした補助金支援

 これまでサポートさせていただいた中で特に多いのが、「SNSを活用して採用や集客を強化したいが、何から始めていいか分からない」というご相談です。多くの中小企業や個人事業主の方が、SNSの重要性を理解しながらも、運用の知識や人手が足りずに手をつけられずにいるのが現状です。実際にあった事例では、富山県内の小規模事業者さまが、SNSを通じて自社の魅力を発信したいとご相談くださいました。外注すれば高額な制作費がかかる一方で、「本当に成果が出るのか分からない」という不安を抱えておられました。そこで、IT導入関連の補助金を活用し、初期のSNS構築と運用サポートを行うことにしました。結果として、負担を抑えながらプロの支援を受けることができ、運用開始から数か月で採用応募や問い合わせ数が増加。何より、「自分たちにもできる」という自信を持って発信を継続できるようになったことが、大きな成果でした。


【5】補助金は「挑戦のハードル」を下げる力

 補助金は、挑戦のハードルを下げる“最初の一歩”を後押ししてくれます。「やってみたいけれど踏み出せない」そんな企業や個人にこそ、チャンスを広げるきっかけとして活用してほしいと感じています。実際のサポートでは、「資金の心配があるから諦める」ではなく、「制度を活用して挑戦する」へと意識を変えるお手伝いをしています。資金的なリスクを軽減するだけでなく、補助金をきっかけに新しいアイデアやビジネスモデルが生まれることも多くあります。補助金は、単なる経費補助ではなく、“未来への投資”です。自社の強みや方向性を見直しながら、成長のチャンスを掴む。私は、そんな「補助金の先の未来」を一緒に描けるサポートを心がけています。


【6】メッセージ

 補助金制度を上手に活用することで、これまで「資金がないからできない」と思っていたことが実現できるケースが数多くあります。私が大切にしているのは、申請を代行することではなく、「一緒に未来をデザインすること」です。制度を知り、正しく使い、事業の次の一歩につなげる。そのサイクルを広げていくことで、日本全体の中小企業がもっと元気になると信じています。補助金はゴールではなくスタート。あなたの挑戦を後押しする“伴走者”として、これからも全力でサポートしていきます。

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