① 走りながら考える男 ―― 競輪選手であり経営者

ワシの名前は沖本尚織(おきもと たかおり)。
本職は競輪選手。レースで勝つか負けるか、その結果だけで飯を食う世界で生きとる。
それだけじゃのうて、合同会社の代表もしとるし、株式会社の社長もやっとる。
今は新しい会社を立ち上げる準備も進めとる。

ようけやっとるように聞こえるかもしれんけど、正直、そんな大したもんじゃない。
何かを“成し遂げた”わけじゃのうて、ただ「走りながら考えよるだけ」じゃけぇ。

競輪の世界は厳しい。勝てんかったらボロカスにヤジられる。
けどな、ワシはこの世界が好きなんよ。結局、勝負っちゅうのは“自分との戦い”じゃけぇ。
サボった分は結果に出る。心の乱れはタイムに出る。ほんま、ようできた世界じゃ。

公式ウェブサイト:https://seitaisalon-colabo.com/


② 「整える」ことの大切さ ―― 勝負も経営も同じ

競輪をしよって気づいたんは、“身体だけじゃ勝てん”いうこと。
勝つために一番大事なんは「整える」ことなんよ。身体も心も、リズムも流れも。
整うと、自然にうまくいき始める。

経営も一緒じゃ。
ワシがやっとる整体サロンも、人の流れを整える仕事じゃと思っとる。
数字を追う前に、“気の流れ”を作る。経営は勝負でもあり、修行でもあるけぇね。

NPO活動もやっとる。子どもたちの前で話す機会も多い。
ワシの経験が、誰かの“前を向くきっかけ”になったらええなと思っとる。

今も新しいプロジェクトを進めとる。
ちょっと面白いことになるけぇ、楽しみにしとってほしい。


③ サッカー少年じゃったあの頃 ―― 夢を口に出す勇気

中学生の頃、夢はサッカー選手になることじゃった。
毎日ボール蹴って、泥だらけになっとった。寝ても覚めてもサッカーばっかり。

ある日、本で読んだんじゃ。「なりたい自分を、何度でも口に出せ」って。
それから、ワシは言い続けた。「ワシ、プロになるけぇ」って。

クラスのやつらに笑われてもやめんかった。
夢を口に出すって、ほんまは勇気がいる。言った瞬間、自分に責任が生まれるけぇ。
“言った手前、やらにゃあいけん”――それが、行動の原動力になった。

そのおかげで動けた。言葉にしたことで、夢が“想い”やなく“目標”になった。
後に、あの頃笑っとったやつがこう言うたそうじゃ。
「サッカーじゃなかったけど、ほんまにプロになりましたね」って。
あの時のワシは間違っとらんかったと思うた。


④ 親という「ドリームキラー」 ―― 閉ざされた夢の先に

中学卒業のとき、グランパスエイトの下部組織に入れるチャンスがあった。
それは夢への第一歩じゃった。けど、親に反対された。
「そんな世界、甘くない」――その一言で終わった。

親は悪気があったわけじゃない。
ただ、子どもの夢より“安全”を選んだだけ。
それが愛情でもあり、同時に“ドリームキラー”になる瞬間じゃった。

けど今になって思う。
あの時の“閉ざされた道”があったけぇ、今の“走る道”に出会えたんじゃって。
人生って不思議なもんじゃ。塞がれた道の先に、新しい景色があった。


⑤ 最初の挫折 ―― サッカーを手放した日

合宿で結果を出して、上のチームに上がれるかもしれんと思っとった。
けど結果は逆で、1年のレギュラーにもなれんかった。
出番もなく、大会を終えた夜。親の優しい言葉が余計に胸に刺さった。

“情けない自分”が嫌でたまらんかった。
その夜、サッカーをやめる決意をした。
あんなに大好きで、毎日蹴っとったボールを手放した。
それがワシにとって最初の挫折じゃった。


⑥ “予言の作文”と新しい道 ―― 競輪選手という運命

サッカーをやめてしばらくした頃、「自転車部に入らんか?」と声をかけられた。
最初は気乗りせんかったけど、漕いでみたら分かった。
これは“自分との戦い”のスポーツじゃ、と。
やった分だけ結果が返ってくる世界に惹かれていった。

そして親の一言――「お前、競輪選手になってみたらどうじゃ?」
最初は冗談かと思うたけど、気づけばその道を走り始めとった。

思い出すのは小3の作文。
『ぼくは競輪選手になりたいです。でも、こけたらパンツがビリビリにやぶけるのがいやです。』
――まさに“予言の作文”。

今、ほんまに競輪選手になっとるし、転けてパンツが破れたこともある。
あの頃書いた未来を、今のワシが生きとるんじゃ。
もし「サッカー選手になりたい」って書いとったら、違う人生になっとったかもしれんけど、
ワシはこの“走る道”が気にいっとる。


✳️まとめ

沖本尚織という男の人生は、まさに“走りながら考える”人生そのもの。
夢を追い、挫折し、また走り出す。
サッカーから競輪へ、競輪から経営へ。
その軌跡には、「行動し続ける者だけが見られる景色」がある。

公式ウェブサイト:https://seitaisalon-colabo.com/

続く