会社紹介:Emotive Promotion Inc.(エモーティブプロモーション株式会社)

 Emotive Promotion Inc. は「感情に響く発信で、人と企業をつなぐ」ことをミッションに掲げる、女性起業家支援とブランディング専門の会社です。代表を務めるあやみは、「エモい起業家」という肩書きを通じ、感情を大切にするビジネス観を体現。自らの起業経験と試行錯誤を元に、クライアントに寄り添ったマーケティング支援、コンサルティング、ブランド構築を手掛けています。

公式ウェブサイト: emotive-promotion.com

1. 幼い頃に芽生えた「起業家になる」という夢

 私が「起業したい」と思ったのは、中学生の頃でした。幼い頃から父に「手に職をつけて独立しなさい」と言われ続け、気づけば“自分の力で生きていく”という意識が自然に根づいていました。高校では建築科に進学し、建設業に携わる道を歩み始めましたが、社会に出ると“働き方”に違和感を覚えるようになります。誰かに決められた時間とルールの中で動くのではなく、「自分の裁量で仕事をつくりたい」「好きなことで人の役に立ちたい」という想いが強まり、23歳のとき、生まれたばかりの長女を抱えながらベビー系セラピストとして起業しました。当時は珍しかった講師業も注目され、受講生が急増。初めて「人に喜ばれる仕事を自分で作れた」感覚を味わいました。


2. 最初の挫折──仕事が減り、夢が遠のいた日々

 順調に見えた初めての起業も、すぐに現実の壁にぶつかります。講師が増えるにつれて仕事は減り、収入も下がり、やがてモチベーションまで失われていきました。「起業は思ったより簡単じゃない」――そう痛感した私は、家計を支えるために再び会社員として働く道を選びました。家事と育児を両立しながらの生活は安定していましたが、どこか満たされない気持ちが残りました。「やっぱり自分で事業をしたい」「もう一度挑戦したい」――その思いを胸に、29歳で再び起業の道へ。失敗の経験があるからこそ、今度は「続ける力」を大切にしようと心に決めての再スタートでした。


3. 「資格を取っても稼げない」現実と、マーケティングへの気づき

 再起業後は、努力の甲斐もあり協会理事として活動するまでに成長しました。そのなかで出会ったのが、全国の「資格を取っても稼げない」講師たちです。スキルはあるのに、伝え方や集客で苦戦している人が多く、私自身もその一人でした。そこからマーケティングとブランディングの重要性を痛感し、独学で学び始めました。SNSや発信の力を実践的に身につけ、成果が出始めると、それを求める人たちが集まり始めます。こうして「自分の経験を活かして、人の成長を支援する」ことが、私の新たな使命になっていきました。


4. 「エモい起業家」として、感情に寄り添うビジネスを

 2018年からは完全にオンラインに移行し、日本各地のクライアントと仕事ができる環境を整えました。この時期から「エモい起業家」という肩書きを使い始めます。数字や効率だけを追うのではなく、“人の心に響く発信”を軸にしたスタイルです。ビジネスには戦略も大事ですが、それ以上に「誰の心を動かしたいのか」という感情の部分を大切にしています。コロナ禍でも仕事を止めず、全国に仲間を増やし、今では法人「Emotive Promotion Inc.」を設立。想像を超えるスピードで、自分の理想とする働き方を実現できるようになりました。


5. 挫折がくれた強さ──動く勇気が人生を変える

 今振り返ると、順風満帆に見える裏側には、苦しくて立ち止まった時期が何度もありました。お金がなくて買い物のたびに値札ばかり気にしていた頃もあり、パートを考えたこともあります。けれど、その時間があったからこそ「本気で変わりたい」と思えたのだと思います。ビジネスに“テンプレート”はありませんが、うまくいく人の共通点は「行動する人」であること。少しの勇気で環境を変えることが、人生を動かす最初の一歩です。新しい人と出会う、本を読む、SNSで発信してみる――その小さな積み重ねが、未来を変えていきます。